ラーメンスープを委託製造するときのコツと見積もりでのポイントを解説
ラーメンスープを委託製造するお店が近年増加していますが、これは飲食業界全体の大きな課題となっている人材不足に起因することをご存じでしょうか。
こちらでは、ラーメンスープの製造を企画する場合のコツと、見積もりについて打ち合わせる際のポイントを詳しく解説します。
ラーメンスープの製造を企画する際のポイント
ラーメンスープの製造を企画する場合、まずはターゲットやアピールポイントという大きな方向性を決める必要があります。
主なポイントは以下のとおりです。
ターゲット
ラーメンスープの味は、来店客(ターゲット)を想定して合わせることも重要です。
例えば学生街で学生の来店客が多いと想定されるケースでは、濃厚でこってりしたスープが好まれる可能性が高いです。逆にOLやサラリーマンが多いオフィス街での営業を考えた場合には、あっさりした風味のラーメンスープが好まれるでしょう。
このようにターゲットを絞ることによって、味を決めやすくなるのです。
オリジナリティ
他店との差別化を図るために、自分の店の強みをアピールすることも忘れてはいけません。
具体的には他店ではあまり使用していない原材料を使ったスープであること、独特の製法を用いたラーメンスープの作り方をしていることなどです。
他店にはない自店オリジナルの特徴を打ち出すことも、ラーメンスープの製造企画には重要なポイントとなります。これらの方向性を決定したら、製品の詳細を決めていく段階です。
味
ラーメンスープを製造する上で最も大切なポイントは「味を決めること」です。ラーメンには醤油、とんこつ、味噌、塩など多くの種類があります。ラーメンスープも、魚介系、野菜系、動物系(鶏ガラ・豚骨・牛骨など)というように、種類は様々です。
加えて札幌、喜多方、佐野、和歌山、東京、博多など「ご当地ラーメン」と呼ばれる種類のラーメンも豊富です。それぞれ味が異なるのは言うまでもありません。
これらを踏まえた味の決定が、お店の営業戦略上、極めて重要なポイントです。
価格
ラーメン1杯のだいたいの販売価格を設定して、ラーメンスープのコストを導きます。
ラーメンスープの目安となる費用を設定しないと、製造会社から提出された見積もり金額と大きな差異が生じてしまう可能性が否定できません。この点には十分留意するべきです。
容器
どのような容器で製造するかという点も重要となります。ラーメンスープにはペットボトル、袋など、いくつかの容器やパッケージがあります。
容器のタイプが既に決定している場合には、その容器での対応が可能な製造会社を見つけることが大切です。
納期が気になるなら見積もりの打ち合わせで相談する
ラーメンスープの製造を委託する場合には、見積もりについて製造業者ときちんとした打ち合わせを実施することが必要です。
「売れるラーメンスープを望む数だけ製造して欲しい」と思うところですが、委託された製造業者にも受注対応数に限界があります。
製造工場の機械設備の数、原材料、稼働時間、従業員数など、委託製造業者、それぞれに許される範囲内での対応が基本であると考える必要があるでしょう。
もしも製造委託先に他の会社からの依頼が殺到すると、製造ラインをスムーズに動かすことが難しくなり、製品が完成するまでの時間が長くなってしまう可能性があるからです。
こうした問題が生じないように、事前の打ち合わせでは以下の2点について確認をとっておくことが重要です。
- ラーメンスープ製造を委託する側の製造予定数、納品までの理想的なスケジューリング
- 初回発注後の製造業者の製造ライン確保(仮押さえ)について
納期にまつわる重要事項なので、委託側も受託側もお互いにしっかりと確認しておかなければなりません。
この2点を確認しておくことで、受託企業側も製造スケジュールを組み立てやすくなるので、製造、納期が遅延するリスクを防止できます。
さらに、事前見積もりに関する各種書類を発行することで、より製造スケジュールを確実なものとすることが可能です。具体的には、事前に発注書を発行・提出する、業務委託契約を締結する、メールを利用して打ち合わせや契約の内容をきちんと残しておく、といった方法が挙げられます。
契約書のような確実な書類を残すことが理想ですが、実際には形式的な契約を締結せずに簡易的な受発注を実施している受託業も珍しくありません。
状況に応じ契約内容を把握しておくと、その後のトラブル回避につながります。
ラーメンスープの製造を委託するなら門井商店にご相談ください
ラーメンスープの製造を委託する際には委託側として決めておくべきポイント(スープの味、ターゲットなど)があり、これらはラーメンスープ製造の最重要ポイントです。
また、実際にラーメンスープの製造が始まってから納期に間に合わないような事態に陥らないように注意してください。そのためには、見積もりに関しての打ち合わせ時、コスト面だけでなく製造スケジュールや製造ラインの確保などについて、書面を残しておくことが重要です。
ラーメンスープの委託製造をお考えの方は、門井商店にご相談ください。OEM開発の豊富な知識と実績を活かして、オリジナルスープの開発・製造を行います。