ラーメンスープの製造を業者へ依頼すると、味の再現度やオリジナリティ不足になるのか?
ラーメンスープの製造を業者へ依頼するのは、ラーメン店舗を運営するにあたって手抜きになってしまうのではと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ラーメンの味で大きなウエイトを占めるスープを外注するのは珍しいことではありません。ラーメンスープの製造依頼において疑問に思いやすい点を解説します。
ラーメンスープのこだわりは業者への依頼で再現できる?
ラーメンスープの製造を業者へ依頼するかどうか懸念している方にとって、大きな疑問点は下記の2点でしょう。
- 自分の思い通りのスープを作ってもらえるのか
- 味は安定しているのか
どちらも業務用のラーメンスープの依頼でも、問題ありません。むしろ店舗で一からスープを作るよりも効率的になります。
スープの味は希望に応じた開発が可能
ラーメンスープを業者へ依頼するといっても、すべて完全な既製品を提供するわけではありません。もちろんラーメンスープの既製品もありますが、店舗ごとに味の要望を受け付けてオリジナルのスープを開発します。
希望の味や使用する材料などをヒアリングして、まずは研究開発を進めてから提供となるのです。納得の味になるまで何度も試行錯誤を繰り返して問題ありません。
つまり他の店と同じラーメンスープが提供されるわけではなく、あくまで自店舗だけのオリジナルの味として発注できます。
さらにスープを開発する業者の多くは調味料の開発を手がけているため、ノウハウも豊富です。店舗のスタッフなど数人だけで考えるよりも、レベルが高い理想のスープ完成へと近づけます。
安定したスープを提供可能
長い開発期間を経て完成したラーメンスープに味のブレはありません。通常ラーメン店舗におけるスープの仕込みは、毎日行うため食材の味の変化や外気温などに影響されて味のブレが発生します。
しかし工場は大量ロットとして製造し、専用の製造工場も用意されているので味が安定するのです。スープの発注を委託すれば、ラーメン店にありがちな下記の悩みを解決できます。
- スープの仕込みができるスタッフが育たない
- スープの開発が店舗スタッフだけでは行き詰まっている
- チェーン展開したいが自店舗以外に仕込みの責任者がいない
依頼をしてもさらにオリジナリティを高めるコツ
ラーメンスープの製造業者に依頼した場合でも個別の注文に応じて製造するため、決して店舗のオリジナリティがないわけではありません。しかし、そういわれても届いたスープを使って提供する方法では納得しない方もいるでしょう。
どうしても手間暇をかけて美味しいラーメンを完成させたい方は、下記のポイントを参考にしてください。
トッピングに力を入れる
ラーメンにおいてスープは味を左右するとても大きなポイントですが、トッピングするアイテムも大きな割合を占めます。
例えば煮玉子ひとつとっても、下記の選択肢で味は変わります。
- 卵を仕入れする店舗
- 煮込む際のタレ
- 煮込み時間
- 味をつけるのかつけないか
そして同じラーメン店であっても、提供するラーメンの味によってトッピングする煮玉子を変えるケースもあります。味の濃いスープならうるさくなりすぎないように薄めの味付けを利用し、反対に味の薄いスープならアクセントになるように濃い味付けにするなどです。
スープの仕込みをする時間が短縮された分、トッピングにこだわってみましょう。
調味料にこだわりをもつ
トッピングの具材だけではなく、調味料も味や人気度合いを変化させる大きなポイントです。スープを入れた後に調味油を1滴垂らしているなら、油の味が変われば当然印象も変わります。
他にも必ず入れているにんにくを無臭にするだけで、人と接する機会の多い顧客が増えるかもしれません。
他にも、天かすを既製品ではなく自店舗で作り、ラーメンのスープにぴったりな味に仕上げる方法もあります。スープ以外にも店舗にてこだわれる部分は多くあるのです。
様々な麺を試す
スープが同じでも、麺の太さや茹で具合が違えば感じる味わいは変わります。顧客の要望に合わせて複数の麺から選択できるシステムもひとつのアイディアです。
ラーメンスープの製造は業者に依頼してOK!店舗のオリジナリティは出せる
ラーメンスープの製造を業者に相談し、発注を依頼するのは店舗の効率化を図る上では当たり前のことです。決してラーメンスープを外注しているからオリジナルの味が出せないといったことはありません。
むしろ味のブレが少なく、専門家の持つノウハウをもとに研究開発を進められます。
人員不足などの状況にある場合は、こだわりのあるラーメンスープは専門家に依頼して、トッピングのこだわりや店舗の運営部分に集中するのがおすすめです。